胃カメラとピロリ菌のお話

こんにちは。心療内科、内視鏡検査を担当させていただいている、医師の幾世橋(きよはし)です。
9月まで火曜、金曜、土曜日に勤務させていただいておりましたが、10月から月曜日も内視鏡検査を担当させていただくことになりました。

今回は、胃カメラとピロリ菌について少し書かせていただきたいと思います。

胃カメラというと、胃の調子が悪いなどなんらかの症状がある場合に原因を調べるために行うことが多い検査です。
しかし実際には、検査をすることで心配な胃癌や潰瘍がないか調べることができるだけでなく、さらにピロリ菌検査と併用し除菌療法を行うことで、胃癌の予防につながる可能性があります。

ピロリ菌とは、人間の胃の中に住みつく菌で、日本人では、20歳代で10%以下、30歳代で15~20%、50歳代だと50%以上と高齢になるほど胃の中にすでに感染していることが多いと言われています。
そのため、50歳以上の方の場合、ピロリ菌がいること自体はそれほどめずらしいことではありません。
しかし、注目すべきことは、ピロリ菌が胃の中に住みついている人は、住みついていない人に比べて、20~30倍も胃癌になる確率が高いということです。

これを聞いただけでも自分の胃の中にピロリ菌がいないのか気になってしまいますし、いるとしたらなんとか手を打っておきたいと思いませんか。

近年、ピロリ菌の除菌療法(1週間抗生物質と胃薬を内服する)によって胃癌になる確率が減ることが明らかなになってきたため、2013年2月から保険適応が拡大され、除菌療法が受けやすくなりました。
具体的には、ピロリ菌が陽性で、内視鏡検査で胃炎が診断された場合にも保険により除菌療法が認められるようになったのです。
保険適応の拡大以前は、ピロリ菌がいることがわかっていても、胃癌や潰瘍などがある場合以外は、除菌する場合は自費になってしまっていました。
胃癌や潰瘍に比べて胃炎を認める確率は非常に高いため、現在は保険的に除菌を受けることが容易になったと言え、実際に除菌する人も非常に増えています。

それでは、保険診療でピロリ菌を除菌するまでには、どうすればよいのでしょうか。
実際に多いルートしては、2つあります。
①通常の診療の中で胃カメラ検査を行い、胃カメラの検査の中で胃炎とピロリ菌陽性が指摘され、除菌する場合
②胃がんリスク検診(ABC検診=採血してピロリ菌血清抗体とペプシノゲンを調べる)を受けて、ピロリ菌検査を含めたリスク判定で要精密検査となった場合に、医療機関を受診して胃カメラを行い除菌する場合
 (胃癌リスク検診は鎌倉市においても40歳以上を対象に行われています。)

当院では、どちらのルートでもピロリ菌除菌を受けてけていただくことができます。

いまそんなに胃の調子はわるくなくても、将来胃癌にならないために、ピロリ菌、胃カメラの検査をやってみることは非常に意味があると思います。
当院では、楽に安心して受けていただける胃カメラの検査をご提供させていただいております。
ご希望の際は、お気軽にスタッフにお声掛けいただければ幸いです。

ページのTOPへ