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| 現代医学の忘れ物 | ||
| (院長の独り言) | ||
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| 信愛クリニックは、患者様の立場に立って、理念に基づく開かれた医療を実践します | ||
| ◇患者様の訴えは全て信じよう |
| ●本当に痛いのかしら? |
病室に看護婦さんが訪室するたびに足が痛いと訴える患者様が、誰もみていないところではひょいひょいと歩いていた…。病棟でよく見る光景です。 |
| ●イメージによりコントロールされる痛み |
| ・痛みは主観的な感覚であり、測定することは難しい。 ・痛みは現実の感覚ですが、実体はありません。 たとえば言葉によるイメージを与えるだけで、実際に痛みを感じさせたり、あるいは強い痛みの感覚を完全に消したりすることもできます。 格闘技の試合中は骨が折れてもほとんど痛みを感じなかった選手が、試合が終わった途端に猛烈な痛みに転げまわっているシーンをみたことがあります。普段は歩くことも困難な怪我をしているはずなのに、試合になると怪我を感じさせない動きをみせるオリンピック選手もいます。 何かに夢中になっていたり、楽しいことをしていると痛みは気にならないのに、気分が落ち込んだときはものすごく痛みを感じることはめずらしくありません。 イメージが痛みに与える影響は明らかです。そしてその影響は私達が想像している以上に強いものです。頭痛、舌痛、頚部痛、胸痛、腹痛、腰痛、関節痛、あまりにも多くの痛みがイメージによってコントロールされているのです。 |
| ●痛みは「気のせい」でも「まぼろし」でもない |
| 実体をともなう原因がみあたらないからといって、痛みが存在しないわけではありません。これを理解せずに「そんなの痛いはずが無い!」などという医者がいますが、とんでもない間違いです。 「患者様が痛いといっていれば、痛い」のです。 客観的に測定できない以上、患者様の訴え以外に信じるべきものはありません。また私達医療従事者が患者様の訴えを信じないとき、かわりに対応してくれる人はいません。 現実の痛みにさいなまれている患者様が、「その痛みはまぼろしだ、おまえの気のせいだ」といわれれば、深く傷つきます。「痛みなんか感じているおまえが悪いんだ」と自身を否定されたことになるからです。 逆に「あなたは痛みで苦しんでいるんですね、痛いときに苦しいことは当然であり、あなたが特別に弱いわけではありませんよ、苦しんでいることが間違っているわけではないのです」と患者様の苦しみに理解をしめし、患者様を受け入れる姿勢を伝えると、それだけで苦しみが軽減することだってあるのです。 手当てによる癒しを職業とする医療従事者ならどちらの態度をとるべきか明白でしょう。 |
| ●痛みだけに限らず・・・・ |
| 患者様が訴える痛みを全て信じよう、という話をしましたが、「痛み」を「不安」や「不調」その他すべての症状におきかえても同じことです。 「訴える者」に対して対応するのが私達医療従事者である、という自覚が治療的関係を成立させる根本になるのです。訴えを真摯にうけとめることにより、私達医療従事者が患者様の味方である、と強力に表現できるからです。 |
| ●治療的関係は力を生む |
| 治療的関係が成立したとき、私達医療従事者は力を持ちます。私達の言葉、私達の行動、私達の態度、私達が渡す薬、私達が行う処置、に特別な効果がついてくるのです。 信頼でつながった医療従事者の言葉と、そうでない一般の方の言葉とでは、同じセリフであっても言葉のもつ力が全く異なります。 たとえば「大丈夫ですよ」はよく使われる言葉ですが、一般の方がいえばただの気休めでも、治療関係が成立したプロフェッショナルからいわれれば心からの安心につながるかもしれない、これは大きな違いです。薬という化学物質ですら、同じ薬なのに信頼する人から渡された薬は信頼できない人からもらった薬よりも効くのです! 私達がより有効なプロフェッショナルであるためには、まず患者様の訴えを全て信じるところからはじまるのだ、ということがおわかりいただけたでしょうか。 |
| ■現代医学の忘れ物(院長の独り言)■ | |||
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