トップページ
診療科目 診療システム 場所とアクセス 診療時間と予約方法 信愛クリニックについて
信愛クリニック shinai-clinic.com 現代医学の忘れ物 前のページに戻る
(院長の独り言)

 信愛クリニックは、患者様の立場に立って、理念に基づく開かれた医療を実践します

●医者に治せない病気ほど医者が必要

私の自己紹介へ
院長の自己紹介へ
 多くの病気は医者には治せない、一部治すことはできても結局は患者様本人の治る力が頼り、という話をしました。


 そんなことなら医者なんかいらない?


 ところが医者に治せない病気ほど医者の存在が重要になってくるのです。私は臨床現場で働いていて、治らない病気に取り組むときほどより多くのエネルギーを投入する必要があることを感じていました。なぜ治せない病気ほど医者が必要なのかを考えてみましょう。


●「治るためのマニュアル」がないときは…

 治せる病気は治す方法が確立しており、それをやるだけです。例えば胃潰瘍でしたらH2ブロッカー(ガスターなど)で治ります。稀にH2ブロッカーだけでは治らない良性の潰瘍もありますが、それもプロトンポンプ阻害剤という薬で副作用もなく治ります。


 それに対して治らない病気のときは、つづく症状に丁寧に対応し、苦痛を軽減し、励ましながら共に歩まなくてはならない。


 例えば癌が進行して最期が近づいてきた65歳の女性Aさんを考えてみましょう。
 現代医学の力ではもはや彼女を「治す」ことはできない。彼女が人生の終わりを迎えようとしており、これは止めることのできない流れです。
 その意味では医学としてもう「できることはない」、しかしモルヒネをはじめあらゆる技術を駆使して彼女の苦痛を消し、便がでなければ便を出し、吐き気があれば吐き気を止め眠れなければ眠れるようにする、つまり「やるべきこと」は治らないときほど多くある。


 そしてそんなときほど、プロとしての経験と情熱がものをいいます。マニュアルには載っていないことが重要になってくるのです。


●いることが大事

 戦争映画で兵士が負傷すると、皆が「衛生兵!」と叫ぶ。とんできた衛生兵はプロの手際で処置をします。戦場の劣悪な環境での処置ですから大したことはできない、それは皆が知っている。それでも衛生兵が登場したとき何か安心する。
本人の状態が悪ければ悪いほど、その場に全てを心得たプロフェッショナルがいること自体が意味を持つのです。


 そこにいて何をするかよりも、まずそこ居る、ということ。「あなたの傍らに常に私達がいますよ」という安心感を持てるシステムを構築し、コミュニケーションにより「いるよ」と伝えること。これが「手当て」を職業とする私達医療従事者の大事な仕事なのです。

現代医学の忘れ物(院長の独り言)
このコーナーの名前の由来 暑いのの反対は寒い、高いの反対は低い、では「病気」の反対は?
患者様の訴えはすべて信じよう 先生、この病気は一生治らないのですか?
本当のことを口にすると世の中は凍りつく 医者に治せない病気ほど医者が必要

以下の「院長の独り言」は医療の専門家向けですが興味のある方はどうぞ
EBMの意義 なぜEBMについて考えるのか?
EBMが普及しないわけ

前のページに戻る
トップページ サイトマップ スタッフ募集 医療相談コーナー 患者様の声 現代医学の忘れ物(院長の独り言)

 このページは開かれた医療を実践する信愛クリニックが提供しています。お問合せを歓迎します。
info@shinai-clinic.com