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下痢

下痢とは

下痢は多くの人が何となくイメージできる症状なのではないでしょうか。
水分を多く摂取してしまったり、食べ過ぎたりすると下痢の症状が現れます。
医学的見地からみた下痢とは、排便回数増加、 便の水分量が80%を越える軟便、粥状の便となってしまうと「下痢」に分類します。

下痢

原因

下痢にはいくつかの原因が考えられますが、
基本的には腸に何らかの問題が生じて起きていると考えられます。
ではなぜ腸に問題が起きているのか、
その原因として考えられるものをご紹介しましょう。

食あたり・水あたりによる下痢

賞味期限切れの食品、あるいは生ものをしっかりと
過熱せずに食べることで食あたりとなると下痢になることもあります。
また、水分を取り過ぎても下痢になります。
これらのメカニズムとしては、水分摂取過多の場合、
便の水分量が増えることで下痢となります。
食あたりは細菌感染等によって腸粘膜に障害が起きてしまい、
腸管内の分泌液過多となって下痢となります。
こちらは分泌性下痢と呼ばれています。

消化不良による下痢

食べすぎや飲みすぎ、
あるいは食事アレルギー等の原因によって
腸内が炎症を起こすことで消化吸収機能に障害が発生します。
結果、便が柔らかくなり、下痢となってしまうケースです。

他の症状に起因する下痢

下痢は他の症状に反応して生じるケースもあります。
特に下記の3種類の症状でみられることが多いです。

過敏性腸症候群

IBSとも呼ばれている症状で、
精神的なストレスに起因する下痢です。
3ヶ月以上継続するもので、下痢だけではなく、
便秘を引き起こすこともあるので、
下痢と便秘という対極にある症状が繰り返されるなど、
大きな負担を強いられる症状です。

潰瘍性大腸炎

大腸の粘膜に炎症が起きるもので、難病指定されている症状です。
長時間の腹痛・下痢が生じ、時には血便となることもあります。

大腸ポリープ

大腸の中に腫瘍ができることで、
下痢だけではなく便秘や血便など、排便に支障をきたします。
放置していると大腸ガンへと進行する可能性もあります。

下痢の種類

下痢には大きく急性下痢と慢性下痢の二種類に分類することもできます。
それぞれどのような特徴を持つ下痢なのかみてみるとしましょう。

急性下痢

食べすぎや飲みすぎだけではなく、腹部の冷えなど腸内に炎症を起こすのですが、
腸を刺激せずに安静に過ごすことで、数日程度で納まります。
しかし、下痢だけではなく、発熱や腹痛、嘔吐など他の症状も確認される場合、
細菌性腸炎など他の症状の可能性がありますし、
血便であれば潰瘍性大腸炎の可能性もあります。
この場合、すぐにでも検査してもらった方が良いでしょう。

慢性下痢

下痢が2週間以上継続する場合、慢性下痢だと考えられます。
ストレス・神経性の場合もありますが、
腸内の炎症や全身的症状なども考えられます。
特に多くみられるのが先にご紹介した過敏性腸症候群です。
この場合もまた、医療機関にて検査・診断を受けた方が良いでしょう。

治療

下痢の状態によっても治療は異なりますが、いくつかのポイントがあります。

適切な水分補給

こちらは医療機関に頼ることなく、自らで行える治療です。
下痢になると、
水分はかえって下痢を悪化させてしまうと誤解している人が多いのですが、
下痢で頻繁に便を出すことで、脱水症状のリスクが高まります。
そのため、水分補給が大切です。
ただし牛乳の場合、下痢を促進させてしまう恐れがありますので、
ミネラルウォーターが良いでしょう。
また、水分補給の際、
体温低下が懸念されますので温かい格好をしておきましょう。

投薬による治療

下痢の投薬治療は大きく二種類に分類できます。 まずは整腸薬です。
下痢とは腸内の環境がよろしくない状態を指しますので、
整腸薬にて腸内環境を整えます。
乳酸菌や食物繊維が含まれており、
腸の働きを正常・活性化させることで下痢を食い止めます。 そして下痢を食い止めるための薬です。
タンニン酸やビスマス等で腸の粘膜を保護し、
ベルベリンにて腸内殺菌を行います。

下痢の予防や治療後の注意点

下痢の予防は暴飲暴食を控えることです。 暴飲暴食は胃腸に大きな負担を与え、
下痢を誘発する恐れがありますので、常日頃から暴飲暴食を控え、
栄養バランスの取れた食事を摂取するよう心がけましょう。
また、食事の際によく噛むことも下痢の防止に役立ちます。
よく噛まずに飲み込んでしまうと、
消化しきれずに腸に負担を与えてしまいます。
しかし、よく噛めば腸で消化しやすいサイズが腸に入りますので、
腸に必要以上の負担を与えません。
調理の際には衛生管理に気を配る点、辛いものや冷たい物など、
下痢になりやすいものを控える点も大切です。
特に体質は人それぞれです。
一度下痢を起こした場合、なぜ下痢になったのか原因を分析し、
以降は下痢にならないよう気を付けることが大切です。
そのためにも、
自身の体質を理解しておくことも立派な下痢予防です。

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