特定の原因に反応し、抑うつ状態を呈すると適応障害とよびます。
とはいうものの、例えばコロナ禍の中で人がストレスを抱えるとき、それは地球規模の災害の結果です。
例えば、本屋さんに勤務する社員にしてみれば、多くの書店がネット販売に駆逐される動きのなかで、職場環境が悪化してゆくのは、あらがい様のない時代の変遷です。
もちろん勤務先の社長をはじめとする社風そのものがブラックな会社であれば、組織風土が人の心を潰す存在かもしれません。
温かい社風の会社であっても、業務内容があなたの特性に一致していなければ、しっくりこないのも当然でしょう。
次々と部下を適応障害に追い込んだクラッシャー上司に当たらなくとも、あなたの苦手なタイプが上司になるだけで、心の負担が積み上がるかもしれません。
大事なことは、変えられないものを変えようとせず、変えられるものを変えてゆくことです。
災害や時代の変遷、社風やクラッシャー上司を変容させることはできません。
最もコントロールが効くのは、あなた自身が自分をどう認識し、あなた自身が自分に対してどう在るのかを、変えてゆくことです。