ハイテンションで活動的な躁状態と、憂鬱で無気力なうつ状態を繰り返す状態です。 気分の浮き沈みは誰にでもあるものです。 しかし、自分ではコントロールできないほどの、 激しい躁状態や、生きているのがつらいほどのうつ状態という両極端な状態をいったりきたりします。
躁状態になると、極端に活発的になり、眠らなくても元気に活動できたり、 次々にアイデアが浮かんだり、誰から構わず話しかけたり、 大きな買い物やギャンブルなどで散財したりします。 一方うつ状態では、一日中憂うつな気分で、眠れなくなったり、逆に眠りすぎたりします。 食欲がわかなかったり、身体を動かすことすらもできないという症状もみられます。
躁状態ではとても気分がよいので、本人には病気の自覚がありません。 そのため、うつ状態で病院に行くため、うつ病と診断されている人も少なくありません。 しかし、うつ病だけの治療ではなかなか治らず、実は双極性障害だったということもしばしばあります。 そのため、本人だけでなく、周囲の人も日頃の様子や気分の波を見守ることが大切です。 「元気すぎる」「活動的すぎてあの人らしくない」など、気分が行き過ぎている躁状態に気付くことが重要です。 世界的にみて、双極性障害は100人に1人かかるといわれています。