強迫性障害は不安障害の一種で、強い「不安」や「こだわり」によって、日常に支障がでてしまう病気です。
外出時に家の鍵を閉めたか不安になる経験は誰しもあると思います。
その日限りなら問題ないのですが、このような不安が意思に反して浮かんでしまって払いのけられず、不安を解消するための行動をしないでいられないということが、 毎日のように繰り返され、日常生活に影響が出てきてしまっている状態です。
例えば、「細菌が気になり、手を必要以上に洗う。もしくは、アルコール消毒を繰り返してしまう」や「窓やドアに鍵をかけ忘れた気がして、何度も家に戻る」などです。
WHOの報告では、生活上の機能障害をもたらす10大疾患のひとつにあげられていて、50人~100人に1人がかかる病気といわれています。
強迫性障害は、誰もが生活の中で普通にすることの延長線上にあります。
そのため、日常に不便を抱えたまま過ごし、こころの病気であると気づかない人も多いです。