不眠症は以下の2つの基準が患者の症状として確認できたときに診断されます。
・寝床に身体を横たえても眠れずに、寝つきの悪い状態である 「入眠障害」や、夜中に途中で目を覚ましてしまい、 眠りを維持できない「中途覚醒」、朝早く目覚めてしまい、 その後眠れない「早朝覚醒」といった睡眠に関する問題が1か月以上続く。
・よく眠れないために日中の眠気を感じたり、注意力が散漫になったり、 疲れて意欲や集中力の低下がみられたり、食欲が無くなったりなど、 さまざまな体調不良や精神の不調が起こり、生活の質が低下している。
多くの人が、心配事がある時などは「 眠ろうとしてもどうしても眠れない」という不眠体験があるかと思います。 しかし、通常は数日から数週のうちに、また眠れるようになります。 不眠の症状が1か月以上継続して続き、 身体や心が疲弊している場合は、不眠症の可能性があります。 日本人の5人に1人がなんらかの睡眠問題を抱えているといわれます。 特に60歳以上では約3人に1人に及ぶというデータもあるほどです。 睡眠障害・不眠症は国民病といわれています。 特殊な病気ではなく、よくある普通の病気です。