大腸がんと内視鏡① 健診で便潜血陽性といわれたら

内視鏡と心療内科を担当させていただいている幾世橋です。

最近、芸能人が大腸がんだったことを公表されたこともあり、大腸がんという病気が以前より身近に感じられている方もいらっしゃるのではないでしょうか?
ニュースをみて、自分も大腸がんの心配があるのではと受診される方も増えている印象があります。

 

実際に、大腸がんは増えてきています。

 大腸がんによる死亡者数はここ20年で2倍に増加しており、女性では、がん死亡原因の第 1位になっています。

そんな増えている大腸がんに対して、ご自身としてもやはり対策はたてておきたいものですよね。

 

 大腸がんについて、一番簡便な検査は便潜血です。

通常多くの検診や人間ドックでは、便潜血という検査項目があり、これが大腸がんのための検査にあたります。

 検査を受けて、便潜血が陽性、医療機関で要精査の通知がきたら、大腸がんなのかもしれないと心配になりますよね。

 便潜血が陽性と通知された場合、通常大腸の内視鏡検査をすることになりますが、いったいどのくらいの確率で大腸がんがあるのでしょうか?

実は、便潜血が陽性であっても、大腸がんである可能性は 3%にしか過ぎません。

そのため、実際には便潜血陽性でも大腸がんではない可能性の方が圧倒的に高いと言えます。

 

それでは大腸がんでなかった人は、内視鏡検査をしなくてもよかったのでしょうか?

 そんなことはありません。

 癌がみつかる方は 3%でも、ポリープが見つかる確率は 40%もあるといわれています。

つまり3人に1人以上の方は、ポリープがみつかり、大腸がんの約 8 はポリープから発生するといわれていますので、ポリープのうちに切除することによって、大腸がん自体の予防につながると言えます。

 便潜血陽性で大腸内視鏡検査を受けることは、大腸がんそのものを見つける以外に、ポリープ切除によって大腸がんを予防するのに有効だと言えます。

そのため、健診で便潜血陽性を指摘された場合でも、決して落ち込む必要はなく、むしろいいチャンスととらえて大腸内視鏡検査をうけて、大腸がんの予防につなげていきましょう。

 当院で内視鏡をしていただくと、大腸がんがあるかないかハッキリとわかります。またポリープがある場合、その場で切除するとことができますので、大腸がんの予防につながります。

当院では、独自の内視鏡技術により苦痛の少ない検査を行い、「大腸検査は苦しい」というイメージを一掃していくことをモットーに日々の診療を行っております。
大腸の検査を受けたいけど迷っているという方は、是非一度ご相談ください。

 次回は、便潜血が陰性だった場合には、大腸内視鏡はうけなくていいのかという点について、書いていきたいと思います。

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