狂犬病(暴露前) 輸入産ラビピュール |
接種回数:3回 | 種類:不活化ワクチン | 価格:14000円 | 備考:筋肉注射 | 2回目:7日後 | 3回目:21~28日後 |
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狂犬病暴露前ワクチン(当院では輸入産ラビピュールのみ取り扱っております)とは、暴露、つまり犬に噛みつかれる前に接種するワクチンです。 狂犬病とは犬がかかる症状ですが、人間にも感染します。 実際、平成18年、フィリピンにて現地の犬に咬まれた日本人が狂犬病を発症したこともありました。 そのため、暴露前のワクチン接種が推奨されています。 狂犬病の症状としては、発熱や頭痛、倦怠感といった軽微なものから、 咬まれた部位の痛み、さらには知覚異常や興奮状態、幻覚、攻撃性など、脳炎に近い症状を起こします。 また、昏睡や呼吸停止に至ることもあれば、死亡に至るケースもありますので、軽視できない症状です。 日本国内だけをみれば、犬を飼う際には登録や予防接種が義務付けられていますので、 国内の犬に噛まれて狂犬病が発症する可能性は低いです。 しかし、海外となれば話は別です。 冒頭でもお伝えしましたが、フィリピンの犬に咬まれた方が狂犬病を国内に戻ってきてから狂犬病を発症させてしまった事例がありますので、 海外に渡航する際には、暴露前のワクチン接種が重要です。 また、日本国内を見てもまだまだ野良犬がいます。 野良犬に関しては、予防接種を受けているかは分かりませんので、 野良犬に噛まれた場合、狂犬病にかからないとは言い切れませんが、 基本的には狂犬病は発生していませんので、リスクは低いです。
WHOによると、狂犬病ワクチンを暴露前に摂取することで、
95%以上の防御効果を得られるといわれています。
狂犬病は一度発症してしまうと効果的な治療がありませんので、
ワクチン接種の重要度は高いです。
狂牛病ワクチンを正しい方法で摂取することで、およそ3年間の免疫がつくとされています。
狂犬病のワクチンはあくまでも任意接種となりますので、
必要な場合に摂取することになります。
具体的には、海外に渡航する前です。海外では狂犬病リスクがあります。
つまり、国内だけで生活を送るのであれば、
狂犬病ワクチン接種の必要性は、さほど高くはありません。
暴露前は1週間感覚で2回、1回目接種時から21日~28日の間に1回の合計3回となります。
また、暴露後に摂取する場合、受傷当日、
3日後、7日後、14日後、28日目の合計5回接種となります。
年齢に関しては特に指定はありません。
むくみやしこりといった局所反応や頭痛、
吐き気やめまいなどの全身反応がみられるのですが、
いずれも軽度で、数日もすると自然と消失します。
ただし、ヒト二倍体細胞狂犬病ワクチンを追加摂取した患者に関しては、
6%の方が蕁麻疹、倦怠感等を感じたとのデータもあります。
狂犬病暴露前のワクチンは施設によって異なります、
当院では14,000円(税込)となっております。
狂犬病ワクチンを暴露前に摂取したとしても、海外で犬と戯れる際には注意が必要です。
95%の防御効果があるとはいえ、決して完璧に防ぐ訳ではありません。
そのため、海外での生活の中では、安易に犬等の動物に近寄らないようにしましょう。
先にもお伝えしましたが、日本であれば飼い主に対し、
犬への狂牛病の予防接種が義務付けられていますので、例えば、
散歩している犬と触れ合った際に噛まれても、狂犬病リスクは低いです。
しかし、海外であれば、犬との触れ合いの中で軽く噛まれたことから狂犬病が発症するケースもあります。
安易に犬に触れないのはもちろんですが、犬と触れ合うようなシチュエーションになった際には、
刺激をすることなく、通り過ごすことが大切です。
犬は急な動きに反応しやすいので、犬を見つけても急に走るようなことは控え、
あくまでも自然な形でその場から去るようにしましょう。
急に走って逃げると、犬を刺激し、犬が追いかけてきてしまいます。
犬との走力で人間が勝てる道理はありませんので、追いつかれて噛みつかれたり、
あるいは舐め回されることで狂犬病の発症リスクを抱えることになります。
暴露前ワクチンを摂取しているとしても、もしも現地の犬に噛まれた場合には、
現地の医療施設に相談することをお勧めします。