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肺炎球菌

肺炎球菌
ニューモバックス23価
接種回数:1回 種類:不活化ワクチン 価格:7200円 備考:希望者のみ5年毎
肺炎球菌
プレベナ―13価
接種回数:1回 種類:不活化ワクチン 価格:12000円 備考:追加接種不要

破傷風トキソイドワクチンの予防接種

肺炎球菌細菌によって引き起こされる感染症の予防のためのワクチンが用意されています。 肺炎の一種ですが、肺炎の2~3割は肺炎球菌とされています。 また、肺炎だけではなく、菌血症や敗血症、髄膜炎を引き起こしたり、 合併症へと発展してしまう可能性もある症状です。

肺炎球菌の特徴として、分厚い膜に覆われていることから、 体の免疫に強く、体内での退治が困難です。 さらに耐性菌も登場する一方で、重症化リスクが高い点や、 飛沫感染する症状でもあるので、 流行の兆しを見せると感染者が爆発的に増加するリスクも潜んでいます。 このような特徴を持つ厄介な症状であることから、 平成26年10月1日より、65歳以上の高齢者に関しては定期接種となりました。 また、60歳から65歳未満ではあっても心臓や腎臓、 呼吸器の機能に制限がある障害を持つ症状の方も定期接種の対象者となっています。

肺炎球菌ワクチン

効果

肺炎球菌には93種類の血清型があるのですが
定期接種にて使用されている「ニューモバックス23価」であれば、
そのうちの23種類に、プレベナー13価であれば13種類に効果が期待できます。
比率にすると少ないと感じるかもしれませんが、
ニューモバックス23価にて対応している23種類の血清型が、
成人の肺炎球菌の重症原因の64%を占めるとの報告もありますので、
決して少ない血清型だけに働きかけるものではありません。
ちなみに定期接種ではニューモバックス23価です。
プレベナー13価に関しては任意接種となりますが、
1回の摂取で免疫を獲得できるとの声もある一方で、
2018年度の厚生科学審議会予防接種・ワクギン分科会予防接種基本方針部会にて、
65歳以上の効果が立証されていない点や、血清型の比率が、
かつては53%だったものが33%に低下しているとの指摘もありました。
しかし、プレベナー13接種後にニューモバックス23を接種することで、
ブースター効果を獲得し、より大きな効果が期待できるとの声もあります。
しかし、その逆でニューモバックス23接種後のプレベナー接種では
先と比較すると効果がやや低くなるとされています。

持続期間

ニューモバックス23は5年以上とされ、
この点を踏まえ、高齢者の肺炎球菌の予防接種が5年刻みに設定されています。

受ける時期

特に時期に関する指定はありませんが、
肺炎が流行の兆しを見せるのは冬場になりますので、
それまでに受けておくとよいでしょう。

接種回数

1度の接種で十分です。

対象年齢

定期接種に関しては疾患を持つ60歳から65歳の方、
さらには65歳以上の高齢者は5歳刻みとなっています。
つまり、65歳、70歳、75歳、80歳、85歳、90歳…が肺炎球菌ワクチンの接種対象者です。
但し、任意接種に関しては年齢制限が設けられていません。

副反応

肺炎球菌ワクチンの副反応として、比較的多々見られるのが注射箇所の痛みや発赤、
むくれですが、全体の5%以上の方にこのような副反応がみられます。
また、倦怠感や違和感、悪寒、筋肉痛や頭痛、ALT上昇は1%から5%の方に見受けられます。
また、1%未満の方に見受けられるのがほてりや咽頭炎、鼻炎、皮疹、腋窩痛です。
さらに稀な症状としては、無力症や関節痛、嘔吐、血清病、CRP上昇が挙げられます。

料金

自治体が用意している定期接種の場合は基本的には公費負担となっていますが、
負担割合は自治体によって異なりますので、
詳しくはお住まいの自治体に問い合わせてみましょう。
非課税世帯、生活保護者等であれば、
必要書類を用意することで摂取費用が免除される制度があります。
このように、自治体によってそれぞれ取り組みが異なります。
また、定期接種ではなく任意接種の場合は自己負担です。
この場合、肺炎球菌のワクチンを提供している医療機関・
施設によって費用は異なりますし、ニューモバックス23なのか、
プレベナーなのかも異なりますので、
肺炎球菌のワクチン接種を行っているのかを確認する際、
種類や費用も併せて確認しておくとよいでしょう。
当院ではニューモバックス23価7200円。
プレベナー13価12000円となっております。

注意点

接種後30分程度は急な副反応が生じるリスクがありますので、
接種した医療機関・施設にて様子を見ましょう。
基本的に副反応リスクは4週間となっていますので、4週間は注意が必要です。
また、接種後の生活はそれまで通りで問題ありません。
入浴に関しても接種当日から可能ですが、接種部位を刺激することは控えましょう。
ハードな運動や飲酒も控えたましょう。
また、接種後にこれまでとは異なる身体の症状を発見した場合には、
かかりつけの医師に相談しましょう。