アレルギーを自覚している人もいれば、無自覚の人もいますが、
正確にアレルギーを把握するためにはアレルギー検査を行う必要があります。
アレルギーさえ特定できれば、アレルギーに基づいた対策・治療を行えます。
それこそがアレルギー検査の目的です。
名称が示すように、吸入系アレルゲン19種類、
食物系アレルゲン20種類の合計39項目のアレルギー反応を調べることができる検査です。
1度の検査で多くの項目を検査でき、
保険適応となることから比較的リーズナブルな価格での検査が可能で、
特に中学3年生までは無料で検査が可能です。
そのため、
思い当たるアレルギーがない場合や、
費用を抑えたアレルギー検査を受けたい場合に向いている検査です。
検査項目は下記になります。
アレルギーの原因としては遺伝が挙げられますが、
遺伝以外にも後天的な環境によってアレルギーとなるケースもあります。
そのため、親のアレルギーが必ずしも子供に受け継がれるとは限りませんし、
アレルギーとは無縁の生活を送っている親の子供がアレルギーで苦しむケースもあります。
また、子供の頃の生活環境や体験だけではなく、
大人になってからアレルギーが発症するケースもあるなど原因は様々です。
アレルギー症状は個人差が顕著です。
くしゃみや鼻水、喉の痛みといったものから、
倦怠感など風邪の症状に近いものや、かゆみ、充血、蕁麻疹など様々です。
また、アレルギー症状からアナフィラキシーショックを起こす危険性があります。
アナフィラキシーショックとは呼吸困難の一種で、場合によっては生命の危機も脅かすものです。
アレルギーそのものを改善するのではなく、
アレルギー検査によってアレルギーを特定することで、
アレルギーの原因を避ける対症療法にて治療を進めます。
アレルゲンを避けることで体がアレルギー反応を示す機会が減り、
体への負担も軽減されます。
アレルギーそのものを改善することも決して不可能ではありませんが、
その場合は医学的見地に基づく治療ではなく、
生活習慣の改善による体質改善が肝要となりますので、
治療のような明確なものではありません。
また、時間もかかることから、地道に取り組むことが求められます。